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Aldenの歴史

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天気が許す限りオールデンを履く毎日が続いています。そうなると、職業柄、これらの素敵な靴を作っているオールデン社ってどんな会社なんだろうって興味が湧いてきます。

これまでオールデン「社」のことを意識したことはあまりなかったのですが、最近出た雑誌2ndの特集「やっぱりオールデンが好きなんだ。」を読んで、オールデン社の歴史について自分でもちゃんと裏をとりながら調べてみようという気になってます。

早速Googleで検索してみたのですが、オールデン社の歴史についてまとまった記述は見つかりませんでした。また、歴史が書かれていても、裏がとれてるのかどうかよくわからないものが大半でした。

そこで、今回はまず、オールデン社のウェブサイトに載っている歴史を読みました。

せっかくなので、日本語に訳してみました。以下で紹介したいと思います。グレーで囲っている部分が、上記サイトからの引用です。(それほど厳密に訳したわけではないので、誤訳があってもご容赦ください。)

オールデン社は、1884年、Charles H. Aldenによって、マサチューセッツ州ミドルバラ(Middleborough, Massachusetts)に創設された。

マサチューセッツ州ミドルバラってどこだ?

Google Mapで調べたところ、ニューヨークの北西、ボストンの南のあたりにあります。ストリートビューでも見てみました。

これ以上は近寄れませんでした。上から見るとこんな感じ。

かつてマサチューセッツ州において、製靴産業がどれほど活発で重要であったかを想像するのは今となっては難しい。初期のニューイングランド地方での靴作りは、 “ten footers”と呼ばれる一部屋だけの建物で、一人の職人が一日に一足を作るといったものであった。1850年代以降、諸々の発明によって、縫製および靴型合わせが機械化され、ニューイングランド地方の製靴産業が急速に台頭した。伝統的な靴の製造に比べて、生産性は5倍から7倍にまで向上した。さらに、こうした新たな製造方法により、品質とその一貫性は飛躍的に改善した。世紀の変わり目におけるマサチューセッツ州東部における製靴産業の急速な成長は、目覚ましいものであった。多くの会社が設立され、需要は製造とともに伸び、新たに敷かれた鉄道網によって西へ、南へと広がっていった。Charles Aldenの工場は繁栄し、紳士用の靴・特注ブーツに加え、子供靴も製造するようになった。

この時代のアメリカの経済やビジネスについては、アルフレッド・チャンドラーの『経営者の時代』で勉強したことがあります。

19世紀後半に、エリー鉄道やペンシルバニア鉄道といった幹線鉄道が敷かれ、郵便や電信・電話といった通信手段が発展します。まさにそんな時代の中で、オールデン社は誕生したんですね。

ここで疑問が。この時代、靴の原料になる革、そして革の原料になる皮はどこから調達してたんでしょうか。Swift社という精肉会社が冷蔵貨車を開発し、精肉の状態で長距離運ぶことができるようになったのが1880年代です。とすると、少なくともそれまではタンナーは原料となる皮を遠くから仕入れることはできなかったはずです。この時代、この地域の皮および革の物流がどうなっていたのか知りたいところです。

Charles Aldenが引退した1933年までに、拠点はマサチューセッツ州ブルックリンに移り、Old Colony工場と一緒になった。大恐慌により、ニューイングランド地方の数多くの製靴会社の業績が悪化した。第二次世界大戦中、靴に対する需要は高まったが、1940年代後半までに、新たな顧客ニーズに対応するため、人件費がより低い地域を製造のために探さなければならなくなった。これ以降20世紀を通じて、米国において、低コストの大衆市場向けの靴に対する需要がどんどん大きくなり、製造業者はその需要を充たすために、安価な人件費と原材料を求めてさらに遠方に移っていった。そのため産業は衰退しようとしていた。

安価な大衆靴に対する需要が伸びたことはわかりますが、今の感覚からすると、別にそれで高級靴の需要が減るわけじゃないような気がするんですが。それとも、それまでは安価な靴が存在しなかったので、今でいう高級靴をみんなが履いていたところに、安価な靴が登場したことで、それまで仕方なく高級靴を履いてた人がそっちに流れたということでしょうかね。

ニューイングランド地方に残ったほとんどの会社は、要求の厳しい戦後の経済において競争に耐えられなかった。しかし、Alden社は、質の低い大衆向け市場に進出することなく、高品質のドレスシューズを作り続け、整形靴や医療靴といった特殊な靴に強みを持つことで、繁栄し続けた。この時期、Alden社は成長し、特に、快適で身体形態的に正しい木型のデザインにおいて精力的な開発を行った。1970年、新工場をマサチューセッツ州ミドルバラに建設し、そこで今日も製造を行っている。

このときの経営者の意思決定に感謝です。そうしてくれていなければ、いまわれわれはオールデンの靴を楽しめなかったわけですから。

ずっと昔にニューイングランド地方で靴作りを開始した何百という靴・ブーツ製造業者の中で現存するのはAlden社だけである。いまだ家族経営を行い、質の高い、本当のウェルト付きの靴作りの伝統を守り続けている。これはあらゆる意味で例外的なことである。

今年で創立134年目。靴だけでこれだけの年月、会社を続けられるって凄いことですね。これからもずっと続いてほしいと心から願ってます。

 

以上、オールデン社のウエブサイトに載ってる歴史情報を紹介しましたが、正直、これだけでは全然物足りません。コードバンの取扱いがいつ、どのように始まったのか、ホーウィン社やブルックス・ブラザーズ社との関係がどう始まりどう発展したのか、世界展開がどのような戦略のもとにどのように行なわれていったのか、などなど知りたいことは山ほどあります。

でもオールデン社は上場企業ではないので入手可能な公開情報が限られています。どうすれば、歴史を調べられるか(史料を手に入れられるか)検討中です。社史なんかがあればいいんですが、そんなにうまい話はないですよね。いっそのことオールデン社にインタビューを申し込んでみようか、と思ったりもしています。

また、進展があればここで報告します。

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