今回は、新しく仲間入りしたオールデンを紹介します。
黒のスコッチグレインカーフのVチップです。そしてラストはモディファイド。
この靴、アメリカのニューヨークにあるショップMoulded Shoeの別注です。
これまでも何度か行ったことのあるショップで、昨年末には、モディファイドラストのウイスキーVチップを出したということで一躍オールデン界の話題の的になりました。
モディファイドラストの靴って、基本的に日本のショップでしか扱われていないのですが、その例外がフランスにあるAnatomicaとここMoulded Shoeなんです。なぜ、アメリカでここだけモディファイドを出せるんでしょうか。ご存じの方、いらっしゃったら教えて下さい。
(というか、なぜ他のショップはモディファイドを出せないんでしょうかね。)
実は、昨年12月にニューヨークに出張があり、そのときにMoulded Shoeに行ってきました。
ちょうどウイスキーVチップが出た直後だったので、その靴を含め過去にMoulded Shoeが出したレアカラーなんかについて話をしたりしました。
で、せっかくなので、記念に何か買いたいと思ったわけです。もちろん、事前にショップのHPで、今ある在庫とこれから入荷される予定の靴をチェックしました。その中で気になったのが、今回購入した黒スコッチグレインVチップだったのです。
手持ちの黒靴が少ないこと、AOC-86でグレインレザーを気に入っていたこと、ウイスキーVチップを購入したことで自分の中でVチップ熱が高まっていたこと、モディファイドラストの靴がもう1足欲しかったこと等が決め手でした。
ショップに行ったとき、まだ現物は入荷していませんでした。初めて作る靴ということで、写真もありません。
でも、黒スコッチグレイン+Vチップ+モディファイドラストの組み合わせを想像すると、間違いない靴だと確信できました。
店員さんに聞くと、マイサイズの6.5Dはまだオーダー可能とのこと。迷わず、オーダーしました。デポジット200ドルを支払い、名前とメールアドレスをメモ用紙に書きます。何だか、とてもアナログなやり方で、ちょっと心配になります。でも今年1月半ばにはちゃんと連絡がありました。
実際に届いてみると、自分が期待してきた以上の出来栄えでした。いや、これ本当にカッコいいです。
まずは基本情報から
この靴の概要を確認しておきましょう。
- D9627
- Vチップ ブルーチャー(V-tip Blucher)
- 黒スコッチグレイン(black scotch grain)
- モディファイドラスト(modified last)
- シングルレザーソール(single leather sole)
- フラットウェルト(flat welt)
- 2019年製(produced in 2019)
- 販売店:Moulded Shoe
文句なしの美貌と色気
では、写真を見ていただきましょう。黒スコッチグレインとモディファイドが組み合わさるとこんなにも美しいとは。妖しさすら感じます。
この角度から見たときの土踏まずの形は、モディファイド特有ですね。
反対側から。
少し正面側に寄って。
目線を下げると。
横からも。
反対からも。
後ろ姿も。スッキリしてます。
アッパーがこちら。スコッチグレインの靴は初めてなんですが、このシボ感、黒とよく合います。
右足には、Moulded Shoeのロゴが輝きます。
2019年12月製造であることがわかります。
プレメンテも完了!
この靴、すでにプレメンテも完了しています。
今回はブリフトスタンド万世橋にお世話になりました。たなぱんさん(インスタID: tanapansensei)にビンテージスチールを付けていただくとともに、伊藤さん(インスタID: itokutsumigakiten)に磨いていただきました。
いつもはクリームを塗るだけなのですが、今回は軽くワックスも使っていただきました。つま先のワックスの乗り具合、絶妙です。
(ソールの写真を撮り忘れたのですが、たなぱんさんのビンテージスチール取り付け作業、まさに職人技です。とても丁寧に仕上げていただきました。)
でも履けない。。。
プレメンテも終わって、もういつでも履きおろせる状態なのですが、現在の外出自粛のせいで革靴を履く機会がめっきり減っているせいで、まだ履けていません。
早くコロナを巡る状況が良くなって、お天道様のもとでこの靴を履いて街を闊歩する日が来てくれるといいのですが。