皆さん、「オールデンの靴」と言えば、一番最初に何が頭に浮かぶでしょうか。
プレーントゥ(990)、ロングウィングチップ(975)、チャッカブーツ(1339)あたりでしょうか。
もちろんこれらはオールデンを代表する靴ですが、これらと並んでオールデンの象徴とも言えるのが「インディブーツ」です。
インディブーツは、映画「インディジョーンズ」でハリソン・フォードが履いていたブーツが元になっています。(ただし、映画に出てきたブーツと同じものではありません。)
現在、インディブーツは、コードバン、カーフ、クロムエクセル、シャモワといった様々な革で作られています。ソールも、ネオコルク、コマンド、オールテレーン等を含めていろいろあります。多くのショップが別注モデルとして仕様に細かい変更を加えたものを出しています。
よくわかっておらず確信はありませんが、インディブーツの定義としては、①角張ったU字型のミシン縫いのステッチと②トゥルーバランスラストを採用していることではないでしょうか。(そうでない場合には、Uチップブーツと呼ばれることが多いように思います。)
多くのバリエーションがある中でも、これぞインディブーツと言えるのが、茶クロムエクセルの403と茶カーフの405ではないでしょうか。
オールデンを象徴するインディブーツ、そのインディブーツの原点とも言える405をこのたび購入しました。
今回はこれを紹介したいと思います。
基本情報
まずは基本情報から。
- 405
- インディブーツ(Indy Boot)
- オースチンベンズ(austin bend)(?)
- トゥルーバランスラスト(trubalance last)
- ネオコルクソール(neo cork sole)
- 2016年製(produced in 2016)
デニムに合う靴と言えば。。。
これまでオールデンを何十足も履いてきましたが、実は、インディブーツにはほとんど縁がありませんでした。
縁がなかったというよりも、関心がなかったというほうが正確ですが。笑
僕はそもそもブーツをあまり履きません。その上、インディブーツはブーツの中でも無骨で野暮ったく見えがちであまり好みではありませんでした。
が、その好みが最近変わってしまいました。
One Piece of Rockという滋賀にファクトリーがあるデニムに出会ってしまったのです。
One Piece of RockやそのショップであるForty Ninersに関しては、またあらためて詳しく紹介したいとはと思っていますが、とにかく今、このデニムにハマってます。
で、このデニムに合う靴を考えてみたところ、インディブーツに辿り着いたわけです。
これまでに履いたことがあるインディブーツと言えば、Alden of CarmelのAOC-49だけでした。
これは、ナチュラルクロムエクセル+オールテレーンソールの組み合わせで、かなり気に入っていたのですが、いかんせんトゥルーバランスラストのサイズ7Dは僕には大きかったため、結局友人のもとに嫁いでいきました。
サイズ6.5Dで買い直すことも考えたのですが、ショップに問い合わせてみたところナチュラルクロムエクセルの革が品薄であるため、当分の間作られないとのことで、泣く泣く諦めたのでした。
で、このたびあらためてインディブーツが欲しいということで、いろいろと探したのですが、どうせインディなら原点に回帰しようということで、403か405にすることにしました。実はこの2足、あるショップで密かにディスカウントされており、お得に手に入れられるということもありました。
どちらを買うか、両方買うか、随分と悩んだのですが、結局405にしました。両方買わなかったのは、今の季節にブーツ2足はどう考えても要らないだろうという判断からです。もしかすると、秋口に403も購入することになるかもしれません。
どちらかを買うとなったときに、403ではなく405にすることにしたのは、使われているアッパーの革のためです。403ではクロムエクセルが、405ではカーフが使われています。
さらに、、、
使われている革はオースチンベンズ?
405に使用されている革はカーフなのですが、実は2017年の夏を境に、カーフの種類が変わりました。
2017年夏以前には、オースチンベンズという革が使われていました。今のものとは、質感も色味も異なっているようです。
で、今回、購入を考えていたショップに問い合わせたところ、在庫の靴は2016年製とのこと。
そうであれば、オースチンベンズが使用されているはずです。
オースチンベンズと現在使われているカーフとの違いやどちらがいいのかといったことはよくわかりません。
が、「廃盤」という言葉にめっぽう弱い僕にとって、今後手に入らないであろうオースチンベンズのインディブーツとなればこれを選ばない手はありません。
というわけで、今回は403ではなく、405となったのです。
でも、僕はオースチンベンズの現物をこれまでに見たことがありませんでした。いや、店頭で見たり触ったりしたことはあったかもしれませんが、まったく関心がなかったので意識していませんでした。
ですので、現物が手元に届いた今も、これが本当にオースチンベンズなのかどうかわかっていません。笑
どなたか、オースチンベンズとそれ以外のカーフとの明確な見分け方をご存知であれば教えて下さい!
ネオコルクソールも初めて
この405ではネオコルクソールが使われています。
ゴムとコルクを混合してできているようです。
友人から、ネオコルクソールは適度に柔らかくて快適という話を聞いていましたので、一度履いてみたいとは思いつつ、これまで巡り合うことがありませんでした。
このソールも数あるインディブーツの中から405を選んだ理由の1つです。
ブーツの完成型とも言えるこの姿
それでは、このインディブーツの姿をよく見ていただきましょう。
どうでしょう?こうやってまじまじと見てみると、インディブーツのブーツとしての完成度の高さがよくわかります。
これまで関心がなかったことが不思議なほどです。
食わず嫌いとはまさにこのことです。
まとめ
以上、直近に購入したインディブーツ405を紹介しました。
梅雨が明けたら履き下ろしたいと思っています。
インディブーツなので雨も気にせず履くつもりですが、履き下ろしぐらいは天気にいい日にしたいので。
問題は夏が本格的に始まったときの暑さです。
今のところ長梅雨のせいもあって、まだ気温がそれほど高くなく、ブーツも履けそうな気がしていますが、実際に夏本番となると履けなくなるかもしれません。
どこまで我慢できるか、根性の見せ所です。