僕のオールデンお手入れ方法
僕のオールデンお手入れ方法は、極めてシンプルです。
- 履いた後には、ブラッシングをする。
- 暇なときには、ブラッシングをする。
- 気が向いたらクリームを塗って、ブラッシングをする。その際、思い立ったら、クリームを塗る前に、ステインリムーバーで汚れ落としをする。
- 型崩れが気になったら、シューツリーを入れる。
これぐらいです。このことからもわかるとおり、僕はワックスをほとんどまったく使ったことがありません。1回もないとは言いませんが。
まず1について。オールデンを履いた日には家に帰って夕食をとった後に、埃落とし用のブラシを使って、ブラッシングをします。でも、履いた当日にはブラッシングし忘れることもあります。そんなときは、翌日の朝になったりします。
2について。僕はブラッシングをしている時間が大好きです。ですので、暇さえあれば、ブラッシングします。テレビを見ながら、音楽を聞きながら、ひたすらブラッシングです。1時間でも、2時間でもやってられます。
3について。時にはクリームを塗ります。革の表面をみて、なんとなく艶がないなぁとか、しっとり感がないなぁと感じたときです。頻度としては、正確にはわかりませんが、2ヶ月に1回ぐらいでしょうか。もっと間隔があいてるかもしれません。
で思い立ったら、クリームを塗る前に、ステインリムーバーを使って汚れ落としもします。これをやる頻度はもっと低いです。まあ、ほとんどやらないに等しいかも。
4について。靴を履いた後、シューツリーを入れるほうがよいのかどうか、どのぐらいの時間入れておくのがいいのか、といったことについてネット上で情報を探すといろいろな意見が見られます。どれも一理ありそうなのですが、僕はあまり気にしません。オールデン(コードバン)の場合、ウネウネした感じのシワが好きなので、敢えてシューツリーで革を伸ばすことなくそのままにしておくこともありますし、型崩れが気になってきたらシューツリーを入れたりもします。あとは、シューツリーをどの靴にも使わないと、シューツリー自体の置き場所に困るので、そういうときは適当にどれかに入れたりもします。
このように、僕のお手入れ方法は、一言で言えば、まったくもって適当です。でも、それでこれまで特に問題は生じてません。とにかくひたすらブラッシングです。それだけです。
ワックスを使ってみようかな。。。
僕は、これまでワックスを使ったことがほとんどありません。その理由は以下の3つ。
- 塗り方(磨き方)がよくわかってない
- 個人的に、ワックスのピカピカ感が好みではない
- ワックスをつけっぱなしにすると革によくないらしい→落とさないといけない→めんどくさい
まあ、使ってない理由も特に大したものではないことがおわかりいただけると思います。で、最近になって、ワックスを使ってみようかという気になっています。その理由は、
- 雨の日にもコードバンを履きたい。
- 自分でどの程度ピカピカにできるのか、試してみたい。
- なんだかいま、靴磨きが盛り上がってる。
1について。オールデン(コードバン)好きにとって、雨の日は憂鬱なものです。水に弱いと言われるコードバン、雨の日には履かないのが基本でしょう。でも、そうすると、雨の日に履ける靴の選択肢が極端に狭まります。できることなら、雨の日にもコードバンを履きたい。というわけで、今年の梅雨は、いろいろと対策を施した上で、雨の日にもコードバンを履こうと思ってます。その対策の1つとして、ワックスを塗ってみようと思ったわけです。
2について。いわゆる鏡面仕上げのようなワックスのピカピカ感が個人的にはあまり好きではなく、これまでワックスを使ってこなかったのですが、その一方で、インスタ等で鏡面磨きの写真を見ると、自分でもできるのかどうか、興味が湧いてきます。仕上がりに関する自分の好みとは別に、自分でもできるのかどうか試したくなった、というのが2つ目の理由です。
3について。これは付け足しのような理由なのですが、最近、世の中全体で、靴磨きが今までになく盛り上がりを見せているように感じています。というわけで、その盛り上がりに自分も乗っかってみようという気になってます。なんとミーハーなことでしょう。
僕の手元にあるオールデンお手入れ用具
しかし、これまでワックスを使ったことがないどころか、適当なお手入れしかしてこなかった僕の手元には、ワックスを使って靴磨きをするための用具が揃ってません。
というか、手元に何があるのかすら定かではありません。というわけで、今回、お手入れ用具の棚卸しをしてみることにしました。
下準備編
ときどき、汚れ落とし(古いクリーム落とし)に使うステインリムーバーとクロス。
クリーム編
最近は主にブリフトアッシュ(Brift H)のクリームを使っています。以前、僕のオールデンの中での最古参プレーントゥに使ってみたところ、かなり艶を取り戻したことから気に入りました。
今では、黒、バーガンティ、マホガニー、ライトブラウン、ナチュラルの5色を揃え、靴によって使い分けてます。少量でよくのび、クリームとブラッシングだけで満足のいく艶と輝きが得られます。
ブリフトアッシュのクリームを使う前には、純正のもの(黒、バーガンティ、ナチュラル)を使っていました。特に、不満もないのですが、最近はあまり使ってません。
コロニル1909シュープリームクリームは、純粋に栄養補給をしたい場合に使っています。
Boot Blackのものも出てきたので写真に入れましたが、ほとんど使ってません。というか、いつ買ったのか、なぜうちにあるのか、不明です。
ブラシ編
手元のブラシを集めてみたところ、全部で13個ありました。馬毛が9個です。そのうちの5個が以下のとおりです。
靴を脱いだ後の埃落としに使っているブラシが右端の黒っぽいやつです。これは、M. モウブレイ(M. MOWBRAY)のブラシです。このブラシ3本持ってます。
そのすぐ左のは、コロニルの馬毛ブラシです。これはオールデン以外のブラウン系の靴に使ってたやつですが、最近はあまり使ってません。オールデン以外の靴をほとんど履かなくなってるためです。
左側に縦に3つ並んでいるもののうち、一番上は「かなや刷子」の馬毛ブラシです。主に、明るめの色に育てていきたいバーガンディ(Burgundy; Color 8)の靴に、マホガニーのクリームを塗るのに使ってます。
で、その下2つはSaphirの馬毛ブラシです。これは、黒とバーガンディの靴用です。ちなみに、真ん中のブラシには、「B」の文字を書いて黒用というのがわかるようにしています。これを書いた後、黒(Black)も、バーガンディ(Burgundy)も、茶(Brown)も全部「B」であることに気づいたのですが、まあ自分がわかればいいので、そのままにしてあります。
以上が、馬毛ブラシです。一方、山羊毛ブラシは、全部で4個。
これは、主にレアカラーに使ってます。レアカラーには、基本的には無色のクリームしか使いません。写真上側の3つは同じもので、「江戸屋ブラシ」の手植えのものです。でも箱に入ってる2つはまだ新品です。
使用している「江戸屋ブラシ」は、シガーコードバン(Cigar Shell Cordovan)のロングウィングチップ専用になってます。(この他、写真には写っていませんが、「江戸屋ブラシ」の馬毛ブラシも1つ持ってます。これはウイスキーコードバン(Whiskey Shell Cordovan)に使ってます。)
写真下側のは、「かなや刷子」の手植え山羊毛ブラシです。以前、オールデン仲間と3人で浅草にある店舗に行ったところたまたま入荷してて、みんなで購入したという思い出の品。これは、アマレットコードバン(Amaretto Shell Cordovan)のジャンパーブーツ専用になってます。
「江戸屋ブラシ」と「かなや刷子」の手植え山羊毛ブラシを比べてみましょう。
上側が「江戸屋ブラシ」、下側が「かなや刷子」です。写真ではわかりませんが、「かなや刷子」のほうが少し柔らかい気がします。一方で、「江戸屋ブラシ」のほうが毛の量は多いような気がします。
ブラシとしては、これだけあればとりあえず十分でしょう。コードバンには、豚毛は固すぎてよくないというのをよくネットで目にしていたため、豚毛ブラシは持ってません。でも、カーフのオールデンも最近手に入れましたし、コードバンにも使っていいという情報を見つけたりもしましたので、豚毛を今後どうするかは少し考えます。
ワックス編
ワックスはほとんど使ったことがないので、あまり持ってないのですが、用具入れをひっくり返してみると、いくつか出てきました。
オールデン純正のものは、靴を買ったときにおまけでついてきたものです。全部新品です。下側のサフィールのは自分で買いました。黒、バーガンディ、マホガニーの3色があります。
写真上に映っているKIWIは、30年ぐらい前に購入したものです。これまた全然使ってませんし、まだ使えるのかどうかも定かではありません。
その他
その他のものとしては、以下のようなものが出てきました。
ペネトレイトブラシは、ちょっと前までクリームを塗るのに使ってましたが、最近は、指で塗るのであまり使ってません。
かっさ棒は、コードバンの毛羽立ちを押さえつけて、表面を整えるのには必需品です。
後は、スエードのためのものやら、レザーソール用栄養剤やらですね。
ワックスで磨くための用具揃え
以上が、いま僕の手元にあるお手入れ用具のほぼすべてです。ワックスを使って靴磨きをするにあたって、追加的に何が必要か考えてみました。
よくわかっていないのですが、昨日、とりあえずブリフトアッシュのサイトで、以下のものを買いました。
- THE WAX(黒)
- ハンドラップ
- 磨き布
ハンドラップなんて、どういう仕組みのもので、どう使うのかもわかっていませんが、ワックスを使って靴磨きをしているシーンではよく出てきます。これから使い方を調べてみます。
これらが届いたら、ワックスを使った磨きに挑戦してみます。その際には、またレポートします。