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靴磨き実験:乾拭きだけでコードバンはどこまで美しくなるか?

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皆さま、お盆はどう過ごされていますか?大きな台風が近づいてきていますね。帰省されている方は大変なのではないかと思います。くれぐれもお気をつけください。

僕はと言えば、久しぶりにゆっくりとした時間を過ごしています。おかげで、こうしてブログの更新もできています。

今回レポートするのは、乾拭きだけでコードバンはどこまで美しくなるかについてです。

 

「靴磨きは何と言っても乾拭きですよ」の一言から始まった!

今年の5月某日、靴磨き職人の伊藤さん(インスタID:@itokutsumigakiten)を含め、何人かの親しい靴つながりの友人と食事をしていたときのことでした。

何かの拍子に靴磨きの話になりました。そのとき、伊藤さんが何気なくポロッとおっしゃいました。

「靴磨きは何と言っても乾拭きですよ。」

話を聞いていると、とにかく乾拭きが重要とのこと。へー、そうなんですね。これまで、暇な時間にひたすらブラッシングをすることはあっても、あまり乾拭きに精を出したことはありませんでした。

そこで思い立ちました。とことん乾拭きすると、コードバンはどこまで美しくなるのか試してみよう。(僕、いつもついつい極端な方へ行ってしまいがちなんですよね。笑)

そこから約2ヶ月、時間を見つけては乾拭きをする生活が始まりました。テレビを見てるとき、風呂上がりに涼んでいるとき、寝る前に仕事モードから離れてクールダウンしているとき。ひたすら乾拭きです。

今回のレポートは、実験の途中経過についての中間報告です。それなりに(写真でわかる程度の)成果が見られてきたことと、そろそろクリームを使いたいと思い始めたことなどから、一旦ここで区切りをつけることにしました。

 

実験台の選定

ただひたすらに乾拭きをする。まずは、その実験台を選ばないといけません。乾拭きをするんなら、プレーントゥがやりやすいだろうなぁとは思いましたが手頃な靴がありません。

悩んだ挙げ句選んだのは、カラー8(バーガンディ)コードバンのロングウィングチップ(ミリタリーラスト)です。

伊勢丹別注のこの靴、ミリタリーラストとロングウィングチップという珍しい組み合わせを意外と気に入ってます。履く頻度も高く、これから長く付き合っていきたい1足です。

痛恨の極みなのは、実験開始前の写真を撮り忘れたことです。実験の基本中の基本でミスをしてしまいました。上の写真は、実験前のものですが、右足がボケてしまっていて、よくわかりません。

この実験では、右足だけをひたすら乾拭きしました。ですので、左足との違いを見ていただければ乾拭きの成果はわかるのですが、もともと左右差があったんじゃないの?と言われると反論できません。

まあ、でも別に学術的な研究の実験ではありませんから、そこは許してください。

僕の記憶では、実験前に、コードバンの状態に左右差はほとんどありませんでした。もちろん、シワの状態には違いがあります。そこは割り引いてください。

 

使った道具:ネル布のみ

この実験において使用した道具は、乾拭きするためのネル布のみです。伊藤さんからは、クリームを少し使うと乾拭きしやすいですよ、とのアドバイスをいただいたのですが、今回はあくまでも乾拭きだけでどこまで変わるのかを知りたいということで、クリームは一切使いませんでした。

使用したネル布は、Brift h(ブリフトアッシュ)のものです。以下で買えます。

この布を2ヶ月間で3枚使いました。実験台がプレーントゥなら3枚も要らなかったかもしれませんが、ウィングチップの場合、飾りの部分の革に擦れて、ネル布が傷んでしまいます。

 

磨いた時間

この2ヶ月間、空き時間を見つけては乾拭きしていました。本当は、他の靴のケアもしないといけなかったのですが、それは後回しにして、とにかくこのウィングチップの右足を乾拭きしていました。

正確な時間はわかりませんが、2日に1回の頻度で、1回20分程度と仮定すると、トータルで10時間ほど乾拭きしたことになります。

んー、そんなにはしてないかもしれませんが。

 

結果報告

それでは、いよいよ結果報告にまいります。

実は、なかなか乾拭きの成果は見られませんでした。少なくとも、写真で違いがわかるほどの成果が見られるようになったのは最近のことです。(ただし、これには、僕の撮影技術のなさも影響しています。)

本当はもっと早く成果が出ることを期待していたのですが。

まずは両足を並べた写真から。

どうでしょうか。違いがおわかりになりますでしょうか。

左足のほうがシワがたくさん入っているのでわかりづらいかもしれませんが、革の状態を見てください。右足の方が滑らかに見えませんか?

実物だともっとわかりやすいのですが。

では、左右を順番に比較してみましょう。まずは、右足。

そして、左足。

違うアングルで右足。

で、左足。

さらに右足。

そして左足。

最後にあらためて両足を並べて。

右のほうが、革の状態がかなりスムーズです。ちなみに写真を撮る前に、左右ともに、ヤギ毛ブラシでブラッシングしてます。

途中まではこの実験は失敗かと思いましたが、ここまで違いが出てくると嬉しくなりました。

 

まとめ

実験の途中経過ではありますが、少なくともここまでの乾拭きの成果は非常に満足のいくものでした。ここまでの結論として、伊藤さんのお言葉は正しかったと断言できます。乾拭き、侮るなかれ。

今後も実験は継続します。これから(いつも他の靴でやっているとおりに)左右ともにクリームを塗るつもりです。ここまでの2ヶ月間、クリームなしでしたので。その上で、また右足だけの乾拭きを続けてみます。

この実験には大きな問題が1つあります。乾拭きの成果が出れば出るほど、左右差が生じてしまうことです。右足を10時間乾拭きすると、左足を同じ状態にするのに追加で10時間かかってしまいます。今後、実験を続けると、この左右差を巡る状況はさらに悪化します。

この問題に対処するため、1つまた別の試みをしてみようかと画策していますが、それについてはこの実験が終わってからにします。

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